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てけとーな日常と気に入った民話を報告するブログ・・・?


by Hemorrhage

三兄弟と三姉妹。後編

私が学生時代やってみたかった事
立ち食いそば全国ツアー
四国の四人の県知事と一騎打ち(馬のって槍もって)
破壊ランナー生で鑑賞

ok、今でもやってみたい事ばかりだ
私の子供心万歳

さて本題。
前回は一般的三兄弟、
例外的、いわゆる末女が死ぬ三姉妹
とお送りしてきましたが
更に例外作品をひとつ
今回は北の大地から三兄弟
その名も

「イワンのばか」

ぶっちゃけ、名前に惹かれた。
名前しか知らないけどどんな話なんだろうなぁ・・・と。

粗筋
とある老夫婦の息子が3人おり、末弟のイワンはばかだった。
兄二人が働いている時、イワンだけアホな事をしていたため、
母親に兄宛の弁当を持っていくように言われるがその道中で
自分の後ろを振り返り自分の影を『人』と思い込んで
「お腹すいたのか?」
と兄に渡すはずの昼飯を地面にぶちまけ、

現場で兄貴達にボコスカと殴られ
兄貴達に羊の番を命令されると
兄貴達が居なくなると同時に羊の目玉をくりぬき
「これで移動出来ねぇだろぉ!!ヒャーッヒャッヒャッヒャ!!!」
とアホな事をしてはまたぶん殴られ
翌日老夫婦はイワンの馬鹿でも買い物くらいは出来るだろう と
テーブル、スプーン、鍋、祭りのための料理、塩を買いに行かせた
イワンはいわれた品を無事購入し、馬車に積んで帰宅しようとした
しかし、馬の速度が落ちたのが気になり
テーブルを路肩において
「*:馬が4本足で走れるんだからテーブルだって走れるはずだ。後からついて来い。」

お前の家のテーブルは勝手に走り回るのか・・・・
*:コレは隠れた名言かもしれないなぁ

そして空でカラスがカーカー言っているのを見ては
「お腹がすいているんだな。さぁたんと食うがいい。」
と買っておいた料理を全てカラスに振舞ってやり
切り株を見つけては
「寒そうだな」
と鍋や皿を帽子代わりにかぶせてやった
鍋も皿も防寒効果なんぞ無い
川に行き当たり、馬に水を飲ませようとしても飲まないのを見たイワンは
「塩気が無いから飲むのがいやなんだな」

と言って塩を川に全部入れてしまう
無論、馬は飲まない 
腹を立てたイワンは棒で馬の眉間を激しく殴りつけ、殺害してしまう

暴君イワン
持ち技:八つ当たりアタック ↓\→馬鹿ボタン

そしてスプーンだけ背負って帰宅途中
スプーンがカチャカチャ言う音が耳に入り
どういう変換をしたのか
「イワンの馬鹿 イワンの馬鹿」
と言ってるように聞こえたので
怒って全部捨ててしまう

自覚あるのか?もしかして
その後兄たちによってまたも殴られ
「すぐに全部回収してこい!!」
と命令され、急いで走って戻っていく
ぐにゃぐにゃになったスプーンを回収し
馬の死体を乗り越えて
鍋を見つけたイワン、ここで馬鹿撤回にむけてひとつ頭を働かせます
『馬も死んでしまったことだし、一人でも運べる様にしよう』
(お前が殺したんだけどな)
イワンは長い棒を用意し、持ち運びやすくするために
鍋も皿も底を破り捨て、棒で通してもって帰ります
無論テーブルはあきらめた
もう任せて置けないと
兄たちはイワンを散々殴った後自分たちで品物を買いなおします
そしてついには
見知らぬ役人からも馬鹿と呼ばれ
彼を殺害、そのまま兄二人も殺害して
家でビールを一杯飲み干し兄達の供養をして終わる


馬鹿恐るべし
三兄弟物語で唯一
本当に末弟が馬鹿な話はコレだけである
他の話では ばか と呼ばれるも
実は頭がよく、兄たちより幸せになる 等の類ばかりである
まぁその 末弟はばかだった というくだりで始まる物語は殆どがロシア物語であるが・・・
この物語の教訓は何なのであろう
馬鹿を怒らせちゃ怖いぜ?
だろうか・・・
さっぱりわからない。恐るべし北の大地。
ではこの辺で・・・・
by hemorrhage | 2005-02-05 20:19 | 民話分析